『アキカン!8缶めっ』について
『アキカン!』シリーズの第8巻。
あとがき合わせて294ページ。
本当は神メモの2巻を買いたかったのですが、
これ以上後回しにすると続きを読みたい気持ちが枯れてしまう気がしたので予定通りにしました。
ネタバレがありますので、まだ読んでない方はお気を付け下さい
この巻はカケルの妹(アユム)が出て来て、優勝すればアイドルの道が拓けるというアイドルコンテストでメロン・なじみ・エールと激突する話。
裏表紙のあらすじだけ読むと軽~く読める話かと思えるんですが、実際に読んでみるとかなり重たいです。
それも、兄妹だとか家族といった類いの。
アユムがあまりにも切なくて可哀相で、特に最終審査間際の控室でのやり取り後の彼女には思わず泣きそうになったよ…
作中で散々「肉親とは何たるか」について語られていたから、
作者に兄とか妹が居るか気になって少し調べてみたんですよ、えぇ。
…クレイジーですね、藍上さん。
スゴいね、本能的に彼から狂気を感じた(ぁ
常人かそうでない人かと言われたら、間違いなく後者でしょうねw
閑話休題。
前述の通り、この巻はいたって真面目な話であります。
確かに本題である「アキカン・エレクト」とは本質的に関わりがありませんが、だからと言ってどうでもいい話というわけでもない。
大切な人、人が生を受けてから長い間関わっていくであろう人。
“家族”というものが一体どんなものであるのか、改めて考えさせられた気がします。
作中でも述べられてましたが、親や兄弟といった「肉親」は確実に切っても切れない縁で結ばれているのですよね。
どんなに仲が悪くても、
友人間のように絶交して、はいさよなら。ってわけにはいかない。
自分には兄しか居ないから、カケルやアユムの気持ちを完全に理解できるはずもないんだよね。
しかし、彼が妹の事を心底心配する気持ちは何となく分かる気がする。
今までロクに接してこれなかった分、これからの人生を決める大事なターニングポイントだけは兄としてしっかりと見守りたいんだろうね。
兄妹って、兄弟って、そんなもののような気がする。
アユムの場合もそんな感じで、カケルを恨みに恨んでたわけだけど、
自分が本当にどうしようもなくなった時に頼る場所が兄のところなんですよね。
そういった、家族にしか分からないような、でも確固とした繋がりがとても美しいと思いました。
舞台上で自分が一体誰なのか分からずに押し潰されそうになっていたアユムを、兄であるカケルだからこそ救ってやれたんだと思う。
何か、良いよね……家族って。
家族に対しては、肉親に対する真面目な言葉には嘘偽りがほとんど含まれてないんだ。
コテンパンに罵倒していたとしても、それは確実に相手を想って言ってることで。
死にたくなるぐらい追い込まれていたり辛い時、最終的に支えてくれるのは兄弟姉妹であり、家族なんだと思う。
…まぁ、何だ。つまりは“家族を大切にしよう”って事ですねw
この巻で言いたかった事は、多分それだと思います。
この巻ではいつもより挿絵が少なかったんですが、
歌い終わったアユムの頭を優しそうに撫でるカケルとその行為を甘んじて受け入れてるアユムのイラストは素晴らしかった!
アユム、本当に幸せそうでしたよ。
鈴平さんのファンになっちゃいそうですわぁ。
で、最終的にアユムはカケルが住んでる部屋のすぐ下の階に引っ越してくるんですよねw
うん、良い判断だと思う。
まだ高校にも入ってないような女の子が1人でマンション暮らしだなんて無理だったんだ、結局。
…あぁ、でも恋のライバルがまた1人増えた事になるんですかね(ぁ
たまにはなじみの事も気にかけてやってくれ、カケルさんよ!
というわけで、感想終了です。
眠い中コーヒーを呷って勉強した後だから、眠くて眠くて仕方がない…
よい子の皆は夜更かししないようにね!(何
2010/12/13 Mon. 01:16 edit
Category: .書籍物の感想 ライトノベル
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