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惑星観測所の記録

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『Re:BIRTH-The Lunatic Taker-』2巻について 





Re:BIRTHシリーズの第2巻。
初めての“狭間の時”の話から、夏日到来の話まで収録されています。


ネタバレを含みますので、まだ読んでいない方は気を付けて下さいね











ようやく第2巻を購入。
そういえばこんな話もあったなぁ……としみじみ懐かしみながら、読了しました。
心優しき人物・御崎一郎の死。
人の死を見取るということは、同時に自分も自らの死を意識する結果を生みます。
少なくとも怜治君からは、人間同士の殺し合いが横行する世界であっても信頼できる人に見えた。
だからこそ、その人が自分の目の前で消滅する瞬間を見るのは非常に辛い…
でも、完全に死んだわけではないと個人的には思います。
本当の意味での「死」というものは、「自分という存在が誰の記憶の中にもなくなること」なんじゃないかな…


最後こそ死への恐怖から姉さんを殺してライフを得ようとした御崎さんですが、
本当に良い人だったんでしょう。
弁護士という職業柄、話術で人を騙すことは造作もない。
しかし、どれだけ嘘が上手な人であっても、どこかで必ず綻びが出来るもの。
人間ってのは聡いですよ、意外と。
彼が商店街で見せている顔は、とてもじゃないけど嘘で塗り固められたものだとは思えません。
自分の目の前で命を落としたテイカーであり恋人である存在、静羅との話も嘘とは思えない。
見ず知らずの人に救いの手を差し伸べることの出来る、清廉潔白な人物だったんでしょうね、きっと。


御崎さんがそんな人物だったからこそ、怜治君は「信頼できる仲間を増やし、他人を傷付けることなく互いに助け合っていくことがこのゲームの本質」
という御崎さんの考えを傾倒していくようになったんだと思います。
読み返してみたら分かったけど、怜治君は御崎さんの意志をしっかりと受け継いでるんですね…
相手を信じるって、とても幸せなことですよね。


まぁ、結局最後まで姉さんは御崎さんを信じませんでしたが…
絶望的なまでのリアリストですからね、姉さんって。
猫が死んだ事で悲しんでる怜治君の前で、その猫をゴミ捨て場に捨てちゃうのはもはや賞賛に値するよ。。。
ボロボロでいずれ死ぬ御崎さんを目の当たりにして、早く立ち去る事を怜治君に奨めてるんだもん。
姉さんのやる事なす事言う事は絶対的に正しいけど、愛がない。
でも、そんな姉さんに対して、怜治君を何が何でも護ろうとする時だけが愛を感じられるんだな。
「命に代えても守る」……誇張して言ってるわけじゃないのが姉さんのスゴいところ。
怜治君の存在こそが、姉さんのアイデンティティなんだろうね。






それと、夏日登場にはテンションUPUPでした!
夏日は私のお気に入りのキャラですね~、怜治君との掛け合いがスゴく面白い。
おかげで御崎さんとの辛い別れを良い意味で忘れ去ることが出来ました!
姉さんには悪いけど、夏日でないとああやってバカな事をやり合えなかっただろうね。
ナイスバディになった夏日との再会で嫉妬する姉さんも、乙なものですな(何
いつ買うか分からないけど、次の巻も楽しみです!


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2011/03/02 Wed. 22:53  edit

Category: .書籍物の感想 漫画

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