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惑星観測所の記録

アニメの感想、雑記など徒然と記すブログ マイペースにまったり更新中

最近読んだ本の感想(その三) 




そろそろ7月からのアニメ化作品について記事にしないとなぁ……なんて思いながら読書。
タイトルの語尾に「その○○」って入れてありますが、新しい月になったらリセットする予定。
ずっと同じタイトルだと味気ないし、という理由で付けてあるだけです(ぁ



ネタバレがございますので、まだ読んでない方は気をつけてくださいね。









今回読んだ作品は『博士の愛した数式』。新潮文庫にて出版。
何年か前に映画化された事で有名なのでしょうか。観た記憶がおぼろげながらあります。
長さ的にも282ページと短めですし、悪く言えば堅苦しい語句が並んでるわけでもないので割とサラサラ読んでいけた印象。
私は基本的に中盤辺りに入ると中弛みして2,3日ほったらかしにしてしまう事が多いのですが、この作品においてはそういう状況にならなかったかな。
ひとえに、この作品から発せられる温かさ・愛おしさのおかげでしょう。

「あけぼの家政婦紹介組合」と呼ばれるところからやって来た「私」と記憶が80分しかもたない数学者の「博士」、そして「私」の息子である「ルート」の3人によって、時に切なく、時に温かい日常が展開されていくのですが
何事においても、まず言えるのは数学嫌いな人が数学を好きになれる作品だという事だと思います。
自分自身以外の約数を全て足すとそれぞれ相手の数になる「友愛数」、同じく自分自身以外の約数を全て足すとその数自身になる「完全数」、円周率πと虚数iをかけたものをπとは異なる無理数eで累乗してマイナス1した式が0になる「オイラーの公式」。
こんなものは膨大な数学の一部分でしかないという事は分かってますが、「数学って、数ってなんて面白いんだ!」と実感させてくれる要素がこの作品にはたくさん詰まってる気がするのです。
私は七面倒臭い図形が嫌になって数学が嫌いになっていったんですけど、数学嫌いの私でさえ楽しんで読めたのだから誰だって楽しめるはず!
…多分ね。
この作品の中で私が特に印象的だったのは、「√」に関する博士の説明だったなぁ。
「どんな数字でもいやがらずにかくまってやる、実に偉大な数字」、それがルート。
単なる数学記号の1つとしか考えてなかったから、博士のこんな考え方は思いつきもしませんでした。
ルートを使えばどんな数字にも意味を持たせる事ができ、名もなき数字に名前を与える事が出来る。
博士の思慮の深さには平伏せざるを得ません。
本当に数学が好きな方なんでしょうね…

ふと考えてみると、80分の間にやれる事ってかなり限られてると思うんですよね。
読書をしようとしても、個人差はあるけど80分以内に読める代物って意外と少ないだろうし。
ご飯を作ってテレビでも点けながら食べて、食器を洗ってその後にお風呂の掃除をして……ってな事をしてる間に80分なんて経ってしまうでしょう?
そう考えてみると、何不自由なく毎日を過ごせているってのは実は大変尊いものなんじゃないかなって思います。
80分で記憶がリセットされてしまうのだから、当然1分1秒だって無駄にはできません。
普通に生活しているだけではなかなか気づけない事だけど、1日1日を大切にしながら生きていく事が必要なのかもしれませんね…
1歩歩いた先に何が起きるか分からない人生だからこそ。


まぁ、何やらそれらしい事は書いてますが、とりあえず物語を楽しめばいいと思います(爆
考える事なんて、後でいくらでも出来ますしねw
一般的な書店でもブックオフなどの古本が置かれてるところでもいいから、1人でも多くの人にこの作品を読んでいただけたら幸いです。
読んで損はしないと思いますよ。
…江夏選手の背番号が完全数じゃなかったら、彼はきっとこの作品に存在しなかっただろうな…



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2011/06/21 Tue. 16:16  edit

Category: .書籍物の感想 小説

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