最近読んだ本の感想(その五)
大学生になって少なからず異性の方と接する機会が生まれたのですが、異性の方と接するのって新鮮ですね~。
そして、それ以上にめっさ緊張します(ぁ
ある子とは何とか敬語を使わずに話せるようになってきたけど……うーん。
話しかける時は未だにちょっと意気込まないといけないとだし、初めてメール送る時なんて勇気が出なくてなかなか送信ボタンを押せなかったし…
でも、未知の経験ばかりだけど、何となく心地好い気分です。
コミュニケーションって、難しいけど楽しいよね。
ネタバレがございますので、まだ読んでない方は気を付けてくださいね。
今回読んだ本は『煌夜祭』という小説。
著者は多崎礼さんで、第2回C☆NOVELS大賞に受賞された作品なんだそうです。
ちょっとした故があり、読んでみました。
内容は冬至の夜に2人の語り部が島主の屋敷の中央にある火壇に集まり、それぞれ自分の持つ物語を語り合う……というもの。
この作品の舞台は十八諸島と言って、王都を中心にして第一輪海に2つ、第二・第三輪海にそれぞれ8つずつ島が点在している構造をしているのですが、
最初のページに載っている輪海図を見た時はまるで原子のように見えましたよw
中心が原子核で、周りの島が電子を担ってる感じで。
きっと、狙ってそういう構造にしているんでしょうね。
そんでもって、私の記憶が確かなら18番目の元素記号はアルゴンのはず。
ヘリウム・ネオン・ストロンチウムといった、周期表の18族に属する元素は安定した元素だと言われています。
最外郭電子がMAXの8つだもんね、これ以上増える事も奪われる事もない元素なんだったっけ。
要するに何が言いたいかと言うと、この諸島が18島あるうちは平穏無事な世界が広がっていくというわけです(´ω`)
私の知識が間違ってたら、ごめんなさい(何
語り部によって語られる物語はどれも人間と魔物に関するものなのですが、
「語り部の語る物語は真実でなくてはならないと、語り部は信じている」
という言葉がこの作品をより面白くしている気がしました。
作り話ではなく真実を語るという事は、紛れも無くこの諸島における歴史が語られているんですよね。
1つ1つの話に出てくる登場人物がどれも悲しくも生き生きとしていて、読んでいくうちに物語が生命を宿した存在かのように思えてきました。
魔物とは一体どんな存在なのか、魔物に法則性は存在するのか、不死の存在である魔物はどのようにすれば死を迎える事が出来るのか……などなど。
少しずつ魔物について分かってきて、魔物ってのはとても悲しい性質を持ったものだと分かってきて。
そして、戦争がどれだけ悲惨なものかしみじみ感じる事が出来て…
ひどく個人的な見解ですけど、戦争というものは我欲に溢れたものですよね。
やれ、あいつらの領土や作物が欲しいだの、あいつらが何かムカつくだの、あいつらより俺たちの方がトップとして相応しいだの。
そういう浅ましい感情の権化なんでしょうね、戦争ってのは。
戦争を乗り越えた先に新たな技術が生まれるという事は重々承知しておりますが、多くの人々や大地を犠牲にして得た技術ってのは尊いものなんでしょうかね?
…戦争って、嫌だなぁ。
何だか暗い感想になってしまいましたが、作品としてはとても面白いですよ!
税抜き900円と少し高めですが、是非とも一読していただけたら嬉しいです!(≧▽≦)
何だったら、ブックオフとかでもいいよ!(何
今回は借り物を読んだけど、購入リストに追加しておきます。
いつか買えるといいなぁ。



クリックしていただけたら、管理人は大喜びすると思います(何
2011/06/30 Thu. 10:01 edit
Category: 日記
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