『神様のメモ帳 5巻』について
今日は朝から一日中頭から鈍痛を発していたり、ツバを呑みこむとズキリと痛みを発したり。
あーこれ風邪やなぁと分かっているのだけども、「これは風邪気味なだけで風邪じゃないんだ!」と何やらわけの分からない強い意志を固めた夜遅くでございます、えぇ(何
前回に引き続き、今回もライトノベルを一冊。
この作品、最後に買ったのはいつだったっけかなぁ…
少なくとも、4巻を購入したのはテレビアニメが放映される前だった気がします。
アニメがやるからって急いで4巻買ったんだよね、確か。
さすがに4巻以降はアニメーション化されないだろうとタカをくくって読み耽けって、自信たっぷりにアニメを観ていたような……観ていなかったような。
結果的には、その予想はまんまと外れたわけなんですけどね!
とまぁそんなわけで、5巻の感想です(´ω`)
シリーズ5作目となる本作品は、普段のように1巻まるまる使って1つの事件を解決するのではなく、所謂「短編集」というもの。
ほとんどの人にとっては他愛もないものでさして気にも留めないようなものではあるけど、ある特定の人にとっては確かに大切でかけがえのない想い出のような……そんな4編が収録されていました。
ある編では、憎まれ口を叩きながらもそっと父親を待ち続けるとあるラーメン屋の店主とそれを陰ながら見守る父親のちょっぴり温かい家族愛を。
ある編では、嫌がらせを受けて廃業寸前にまで追い込まれている酒屋の店主と彼を全力で手助けするニート探偵の姿を。
ある編では、おかしくて笑っちゃうぐらいおバカだけど人情に厚いヤクザたちと最後にはちょっぴり切なさを感じさせるやり取りを。
そして最後には、ほとんどの人が忘れてしまっただろうけど確かにそこにいた、野球に青春を注いだ1人の男の生き様を。
そんな、そんな4編が描かれていましたよ。
どの話も外せないぐらいよくて最後には胸にグッとくるものばかりだったんですが、私はやっぱり最終エピソード「あの夏の二十一球」を推したいですね~。
経営厳しいゲームセンターを潰すか潰さないかを賭けて、ニート探偵チームがネモさん率いるヤクザチームと戦うわけなんですが
終盤の「代打アリス!」からゲームセットに至るまでのシーンには思わず涙が出ちゃいそうでしたよ…w
あれ、アニメだとそこまで破壊力はなかったはずなのに、どうして原作だとこんなにも感動しちゃったんだろう……なんて思ってしまうぐらい。
試合のシーンをしっかりアニメーション化してくれたアニメ制作スタッフさんには頭が下がりますが、やっぱり原作の方が上だなぁと感じずにはいられませんでしたよ~。
もはや誰も覚えていないだろうと思われたネモさんこと根本喜一の、三十年前の甲子園でのひと夏の想い出。
それがまさか、「パワレボ」の中に選手データとして記録されていたなんてなぁ。
あの豪速球を、決め球を使う時に二塁を見てしまうクセを、登録した人は確かに覚えていてくれたんですね…
その人はネモさんのファンだったんだろうな、きっと。
躍動する若き日のネモさんを見つめながら、その人も共に青春を燃やしていたんだと思う。
十分いい話ですけど、そう考えてみると尚更ステキなものに見えてくるのですよね(´∇`)
同じく昔投手だったゲーム屋店主・西村さんとネモさんとのラストシーン。
くすぐったくなるぐらい微笑ましくて、美しい一幕なのでした…
やっぱり神メモはいいなぁと、再認識した一巻でしたね!
まだ9巻は発売しそうにないし、今のうちに6巻以降も読んでいかないとなぁ…


クリックしていただけたら、管理人は大喜びすると思います(何
2012/05/21 Mon. 22:52 edit
Category: .書籍物の感想 ライトノベル
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「神メモ」シリーズの第5巻。あとがき合わせて371ページ。※ネタバレがございますので、まだ読んでない方は気を付けてくださいね
まとめwoネタ速neo | 2012/05/22 22:06
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