惑星観測所の記録

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『終わりなき夜に生れつく』について 

終わりなき夜に生れつく

アガサ・クリスティーさんが自らの小説の中でもお気に入りの1つとしてあげた作品。
解説合わせて347ページ。


※ネタバレを含みますので、まだ読んでないって方は気を付けてくださいね。








というわけで、こんな作品も読んでるんですよという意味を込めてこんな作品の感想を書いてみる。
アガサ・クリスティーさんの作品を読むのは『未完の肖像』に始まり、『そして誰もいなくなった』『アクロイド殺し』に続いてこれで4つ目となります。
作品の内容としては、呪われた土地として巷で有名だった場所「ジプシーが丘」の美しさに心奪われた主人公、マイケル・ロジャースはそこで大富豪である1人の女性、エリー・グートマンと出会い、恋に落ち、そしてその結末までをマイケルの語り部で「記録」した……というもの。
亡き父の莫大な遺産をそっくりそのまま受け継いだ事でエリーが大富豪になったのですが、あれこれしながら彼女の遺産から分け前を得ようとする親族たちが彼女の周りにはいたわけで。
その親族たちとの淀みきったというか、血なまぐさいやり取りに辟易しながらも、2人が天才建築家でありよき友人でもあるサントニックスによって造られた家で生活する様子はとても幸せそうに見えたのですよね。
だからこそ、そのエリーが物語後半になっていきなり亡くなってしまった時には悲しくて堪りませんでしたよ…
2人は何が間違っていたんだろう。
もし、ジプシーから出ていけと警告してくる老婆に従って2人がこの土地を離れていたならば。
もしもあの時、マイケルがエリーの気に入る品をこっそり買いに行くことなんかせずに彼女と一緒にいていたならば。
このジプシーに2人で住もうなんて、思わなかったならば。
そうしなければ、こんな悲劇なんて起こらなかったのかもしれない……なんて感傷的な気分というか、言いようのない辛い気持ちに苛まれたのですよね。
ラスト35ページからの部分に入るまでは。
まだ4作品しか読んだ事がないので何とも言えないんですが、アガサ・クリスティーさんの作品って最後の最後でいつもどんでん返しが待ってるんですよね。
『未完の肖像』は最後まで無難な感じではありましたが、『そして誰もいなくなった』も『アクロイド殺し』も読者をアッと驚かせる最終局面が待っていて。
エリーの心許せるたった1人の使用人であるグレタとマイケルが実は深い仲にあって、運命的な出会いだったはずのエリーとの邂逅も彼女も死もみんなみんな2人で共謀して企てた事だったと知った時にはゾッとしましたよ…
この展開を踏まえたら、サントニックスが最期にマイケルに残した一言も納得でした。
自分でも「エリーとの生活は幸せだった」と言ってるのに、どうして美しい日々を捨ててまで「欲しいもの」を求めようとしたんだろう。。。
お金とか家とか財産って、幸せな生活よりも、人の命よりも大切なものなんでしょうかね?
その上、最後にマイケルはあんな事までしてるのよね。

本当に救えない……マイケルは、つくづく救えない方でした。
決して裕福な方ではない彼の家庭が、彼に汚れた欲望を植え付けてしまったのでしょうか。
幸せな生活を目の前にして転げ落ちていくような、何とも言えない物悲しさを感じる作品でした…
アガサ・クリスティーさんのラブロマンス作品って、みんなこんな感じなんでしょうかね?w
いやまぁ、一味違った恋愛模様が楽しめるからこういうタイプは好きな方ではあるのだけど(´ω`)
ちょっぴり微笑ましい気分を味わった後に絶望に打ちひしがれたい方は、是非とも購入をご検討してみてはいかがでしょうか(ぁ
アガサ・クリスティーさん=ミステリ物と思われがちですが、ラブロマンス作品もけっこー面白いのだぜ!

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2012/06/11 Mon. 19:57  edit

Category: .書籍物の感想 小説

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コメント

うぐぐ……

この作品、わたしも大好き(*ToT)です

ラブロマ、ですよねこれは
女子は、結論で幻滅したかもですが
男としてはマイクの気持ち理解できます
涙なしには読めません(/ー ̄;)

不良中年 #- | URL | 2014/11/14 23:38 | edit

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