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惑星観測所の記録

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劇場版『空の境界』テレビ放送版 第十三話(最終回)「殺人考察(後)Ⅴ」 




ちょっと白純先輩!式が思い出に浸ってるんだから邪魔しないで!(何




今回は式と白純先輩との戦いの決着と、その後の話。
白純先輩の言葉から黒桐君が彼に殺された事を悟ってからの回想シーンと式の言葉、とってもよかったですねー。
「君がいて、笑ってくれるだけで幸せだった」
「君がいて、歩いてるだけで嬉しかった」
「いつか同じ場所にいられるよと、君は笑った。その言葉をずっと、誰かに言って欲しかった」
「それは、本当に、夢のような日々でした」

このほんの2,3個の言葉からでも分かる、いや2,3個の言葉だからこそ分かる、式がどれだけ黒桐君の事を愛おしいと感じていたかという事。
そして、白純先輩を……というより、黒桐君にきつく言われていた「人殺しをしてはいけない」という言いつけを破った理由が「お前を殺したこいつが許せない」という、自分自身の何かのためではなく黒桐君の仇を討つかのような形になってるところがまたいいんですよねー。
人を殺したいという殺人衝動からではなく、誰かのためにという一点を胸に秘めて人を殺めた辺り、最後まで「両儀式」と「白純里緒」の両者は全く異質の存在だったって事なんでしょう。
まるで邪魔をするかのように何度もひっかき傷を付けてきた白純先輩(何)は式にアッサリと八つ裂きにされて「白純先輩だった何か」に形を変えてしまったけど、まぁ正直白純先輩の事はどうでもいいや←
白純先輩、最後の最後まで自分の事ばかりでしたからね…


それで、おおかた予想はしてましたが、黒桐君はやっぱり生きていて。
足を引きずりボロボロになりながらも這いつくばりながら式の元にやってきて、式の口から白純先輩を殺した事を伝えられてからの彼の言葉がまたいいんだ。
「言ったろ?君の代わりに背負うって。君の代わりに罪を背負うって」
「だから、僕が君を殺そう。君が死ぬまで、君が死ぬその時まで、君を一人きりにしないように」

「人は一生で一人の人間しか殺す事ができない」という祖父からの言葉を今まで守ってきた式。
その一人の人間とは「自分自身」なわけで、それが護れなければ人として幸せな死を迎える事が出来ないわけで…
だからこそ、黒桐君はいつか自分の手で式を殺す事で式にたった一度しか人殺しをさせないようにしようとしてるんですよね。
こうなってくると、今度は黒桐君がその「幸せな死」を迎える事が出来なくなってしまうわけですけど……黒桐君としては、そんな事どうでもいいんでしょうね。
式が笑ってくれて、幸せに一生を終えてくれればそれでいいんでしょう。
あぁ、黒桐君の心情を考えれば考えるほど、お前らどうぞ爆発してくださいと思わずにはいられなくなりますね(待
この2人、完全に出来上がってるというか完全にお互いにアイラヴユー状態だよね……くそう、爆発しろ←

今回の一件の後日談、黒桐君が退院した時の一幕でもこの2人は全力で惚気やがってくれたからなぁ…w
式が地味に黒桐君の左側に立って横を歩いてたところが、また憎らしいね!
「俺がお前の左目になってやる」ってか?あーあー爆発してしまえばいいんだ(そんな事言ってない
じわりじわりとその片鱗を見せながら話が進んでいましたけど、最終回にして全力の惚気っぷりを見せてくださったのは私はもう満足ですw






というわけで、TV放送用に編集された『空の境界』はこれにて終了でございます。
お疲れ様でした、私(ぇ
『Fate/Zero』が大変気に入って最後まで観ていたので、この『空の境界』も大変楽しみにしながら1話1話じっくりネットリ観させていただいたのですが、最後までその気持ちが途切れる事なく観る事ができました(´∇`)
本音を言ってしまえば分からない事の方が多かった気がしますし、このTV放送版自体抜かされている章があるので十二分に楽しめたとは言えないのですけど、それでも夏からの作品の中ではどれよりも夢中になってたと胸を張って言えるぐらいじっくり楽しんでたと思います。
放送された章はどれも面白くって甲乙つけがたいのですが、というかどれか選べなんて言われたら出来るはずもないのですが、やっぱりふじのんが登場してた『痛覚残留』の章かなぁ…w
でも、式の内面がよくよく刻まれた『殺人考察』の章も同じぐらい面白いというか興味深かったです。
『俯瞰風景』の章は壮絶に分かりづらかったって印象しかほとんど残ってませんね…w


また、事あるごとにコメントにて解説をしてくださってありがとうございました(´ω`)
憶測に次ぐ憶測で終始感想を書いてたので、コメントを読みながら何度も「ほえーほえー」と言っていたと思いますw
つい先日『未来福音』の章が劇場で公開されましたし、TVでは放映されなかった章もかなり面白いらしいから、気持ちが冷めないいうちに観ておかないとなぁ。
でも、原作も気になってるし……あうあうー、な気分でございます。
それでは、スタッフならびに出演者の皆様、お疲れ様でした!




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2013/09/29 Sun. 22:23  edit

Category: .2013年の作品 劇場版「空の境界」テレビ放送版【終】

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コメント

テレビでは放映されなかった第5章で「抑止力」という言葉が出てきます。
これは破滅を避けるための「力」であり、人類の破滅を防ぐアラヤと星の破滅を防ぐガイアがあります。
アラヤは人類の無意識の集合体であり、自らの種の破滅を防ごうとする「人類の意志」そのものと言えます。

ガイアは星の破滅を防ぐ力で、実はFateシリーズに登場する英霊たちは、本来このガイアなんですね。
英雄は死後英霊の座に招かれ、破滅の際に意思無きとして世界に召喚されます。
聖杯戦争の英霊召還は、このシステムを擬似的に模倣し、英霊を生前の記憶と人格まで含めて再生させるのです。
また英霊の中にはアラヤ側、つまり人類の破滅を防ぐ「守護者」と呼ばれる存在もいます。
生前、世界と契約をしたものは守護者になります。
守護者の英霊はシリーズ全体を通しても、第5次のアーチャーだけです。
もっとも、セイバーも聖杯の入手と引き換えの契約をしていたので(アニメではカットされましたが、彼女が霊体化できない理由や聖杯戦争後に帰った場所が絵入れの座ではなく生前の死に場所であったことと関係してます)もし聖杯を手にしていたら守護者になったはずです。
守護者は人類の未来を危うくするものを善悪関係なしに殺害する掃除屋であり、そんな役割を延々と繰り返してきたアーチャーは自らの決断を後悔し、過去の自分を憎悪するまでになっていました。
まあ、この辺は空の境界に関係のない話ですが。

それと第6章は、アニメと原作ではある人物の設定と結末が大きく違うのでぜひ比べてみてください。

そして第8章の「終章」では、橙子さんでさえ把握していなかった(荒谷は気づいてたっぽい)式に関するすべての謎が解けます。
殺人考察(前)の冒頭で黒桐くんは雪の日に式と出会ったわけですが、後日学校で再会したら式は黒桐くんを覚えていなかったその理由がわかります。

今回の話のラスト近くで黒桐くんは「前に未来視の女の子に忠告された」と言っていましたが、その未来視の娘は現在公開中の「未来福音」に登場します。
第6章でも、原作だと名前だけ、アニメでは本人が少しだけ出ます。

さすらいの名無 #- | URL | 2013/10/01 00:24 | edit

>さすらいの名無さん

おはようございますー。


ガイアやら守護者やら、何度読み返しても「???」という疑問符が私の頭の中から離れる事はなかったので、おそらく今の私にはどれだけ時間をかけてもこのお話は理解できないんだろうなと半ば諦めてます(何
「星の破滅」というのは、多分人類云々を越えた地球規模での破滅を意味してるんだろうと解釈しましたけども、「アラヤ」と「荒谷」が別の存在なのかとこれまた首を傾げましたけども
これほどまでに緻密な舞台設定を裏で用意しておられている奈須さんの作品って、やっぱり表面的な部分だけを掬い上げたって理解できないんだなぁとしみじみ実感いたしましたw
ウンウン考えてるうちに頭がこんがらがって頭痛がしてきそう(ぁ

色々と解説というか、補足説明ありがとーございました(´∇`)
多分、十二分な返信は出来ていなかったと思いますが、教えてくれたおかげでアニメを観てるだけじゃ分からないような細かい心理描写や背景を少しながら掴む事が出来たような気がします。
映像よりも原作小説を手に取って触れる方が可能性としては高そうな気がするので、余裕を見つけて早いとこ向き合わないといけませんね!


ではではー。

Plutor #Oj.PUqxM | URL | 2013/10/03 07:09 | edit

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