ぎんぎつね 第11話「まことの未来」
男共は働け、働くのが男共の仕事なり(何
今回は冴木神社で行われる大切な行事、夏越の祓の前日の様子を描いた話。
夏越の祓、それは「水無月の祓」とも言われ6月の最終日に執り行われる大切な儀式。
夏越の祓で新年が始まってから半年までの穢れを落とすと共に、「茅の輪くぐり」をする事で夏の疫病や禍を免れようとする神事のようですね。
そんな大切な行事が準備されていく様子を描いたのが今回の話だったわけですが、和やかで穏やかな雰囲気に包まれながらつつがなく遂行されていく様が観ていて気持ちよかったです(´ω`)
今回の行事のために達夫さんの友達で元神主、今は居酒屋を営んでいる高見義友さんや達夫さんの姉で実家の「豊倉酒造」の後を継いだ豊倉江津子さんなど色んな人が駆け付けてくれて、これがまた観ていて気持ちの良いやり取りなもんだからすごく落ち着いて観ていられました。
江津子さんによれば本来なら達夫さんが跡取りになるはずだったのに、まことの母親が好きだからと家を飛び出して行ってしまったとの事。
ここいらじゃ有名な酒造メーカーさんらしいですからね、そりゃー親が反対したってのも納得ですよw
しかも、結婚相手が病弱というか身体が弱いって言うんですからね、尚更反対すると思います。
それでも親の反対を押し切ってこうして結婚してしまったのだから、達夫さんは一度「やる!」と決めたら突っ走っちゃうような方なんだろうなぁ。
なんかそういうの、じんわりと愛情がにじみ出てるようでいいですよねぇ。
まことはと言うと、前回でみんな将来の事をちゃんと考えていた事が悩みの種になっている模様。
「まことのやりたいようにすればいいし、本当に好きな人が出来たらお嫁に行っていい」
「まことが決めた事なら、お父さん何でも応援するよ」
その事を達夫さんに相談したらね、こんな温かい言葉をかけてくれるわけですよ。
こっ恥ずかしいからなのかよく分からないけれど、なかなか親に自分の将来の相談をするのって出来ないんですよね。
それを自然な形でまことが達夫さんに切り出せるって事はそれだけお互いに良好な関係が築けてて信頼し合ってる証拠だし、悩む側にとって「何でも好きにやればいい」って一言がどれほどありがたい事か言葉にするのが勿体ないぐらい。
この一幕を観てるだけでも、達夫さんは人としても親としても優れてるんだろうな、って思う。
今回なんかは茅を取りに行くと出掛けたっきり音信不通で肝心のケータイは充電切れてました!なんていう、おっちょこちょいなところもけっこー見せてくれちゃってますけどねw
そういうところも含めて、いいお父さんでありいい人なんだろうなぁ。
銀太郎も基本的には達夫さんと同意見で、まことに対して好きにやればいいというスタンス。
前回今回のまことを観ていると、将来についてあれこれ悩めるのは子供の特権なんだろうなぁって思いに包まれてきますね。
焦っても答えが見つかるわけじゃない、それもその通りだと思います。
悩める時に好きなだけ悩んで、悩みに悩んだ末に出た答えが自分にとっての最善の道なんだと思います、きっとね。
だから、今は好きなだけ悩めばいいと思います。
はてさて、次回は最終回か……まったり楽しめたこの作品ともお別れですね。
夏越の祓当日の冴木神社がどんな様子になるのか、楽しみであります。
次回(最終回)「夏越の祓」


クリックしていただけたら、管理人は大喜びすると思います(何
2013/12/21 Sat. 15:23 edit
Category: .2013年の作品 ぎんぎつね【終】
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